不妊治療の民間保険解禁へのパブリックコメント結果の感想

保険業法施行規則の一部改正のため、意見公募を実施した結果が公表されました

Modest Life管理人のひなたです。

さて、金融庁での保険業法施行規則の一部を改正するためのパブリックコメントが2016年2月10日に募集開始されて、先日3月10日に締め切りを迎えていました。

その話はこのブログでも少し前に、、、、といっても3月初旬に書いています。

関連記事 不妊治療の医療保険解禁に対するパブリックコメントが締切を迎える

そして、とうとうこのパブリックコメント募集の結果が公表されていましたので、見た感想をつらつらと書いていこうと思います。

201603-02

10件のコメントが寄せられた

正直に言って、私もこういう(簡単に言えば、国や地方自治体が行うような仰々しいww)ものについて触れる機会がなかったんです。

だから、そもそも

『こういうことをしてるんだなぁ。。。』

ということから既にに感心していたのは秘密ですw

さて、まずは結果を確認する、合計で10件のコメントが寄せられたようです。

これが多いのか少ないのか、、、は分からないのですが、さくっと他のものを確認すると『コメント無し』や『2~3件』もあったので、たぶん『かなり少ない』という部類ではないと思います。

おそらく、もっと話題性のある一般的なものだったりしたら(昔あった、通信記録を確認する、しない、、、みたいなヤツ)、もうちょっと件数が増えるのかもしれないんですね。

201601-52

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~Modest Life~

結果を見てみる

さて、それでは中身をザックリと確認した感想です。

※ただし、中身を確認するとわかりますが、金融庁は『それぞれの民間保険会社にゆだねられるべき内容』については、明確な考え方を示していません
正確には、今後各保険会社から出される不妊治療保険の約款を確認しましょう。

(1)

なるほど、と思ったのは『番号2』。

不妊治療自体が『原因を特定できない場合』が多いことから、こういう治療も対象になるんでしょうね?というコメントに対して、保険業法施行規則の「不妊治療を要する身体の状態」は、原因が特定できない場合の不妊状態も含む、ということが明記されていました。

きちんと明記されないと、そもそも『原因不明の不妊治療』が『治療行為でない』とされてしまい、そもそも今回の改正は何の目的なんだ?ということにもなりかねなかったので、一安心といったところでしょうか。

(2)

番号3では、男性不妊の夫が原因で問題のない妻が治療を行う場合、についても女性側が『不妊治療を要する身体の状態』になるだろう、、、という考え方を示していましたね。

これは私たち夫婦の場合にかなり近いです。無精子症の私が不妊原因で、妻には不妊原因がない場合。この場合も対象になりそうで一安心。じゃないと、男性不妊の場合に困っちゃいますもんね。

(3)

あとは、2件ほど『この改正には反対だ』という意見も寄せられており、これも一つの意見だよな。と思わされました

・一つは不妊治療という行為自体に疑問を持っている方が、その行為を国が後押しするのか?という内容です。

うーん、本当にいろいろな考えの方がいらっしゃいますよね。

・二つ目には、有効な治療だったら全国民が受けられるべきで、それを民間企業に商品にするのは、国の責任としてどうなんだ。という内容。

つまり、『有効な治療』なら『保険商品に入ってないと使えない』という時点でおかしいんじゃないか?という。

しかもこの方は、既に保険商品となっているアメリカの例をとって、『保険商品にすることによるリスク』をコメントされていて、ただ喜べるだけでもないんだな、ということに気づかされました。

(簡単にリスクを書くと、病院側の患者の選別だったり、簡便に結果を出そうとする行為が行われてしまう。。。とか)

、、、本当に、いろいろな意見があるものだと、驚きました。

そして最後に次の段落で一番印象に残ったことを書いておきます

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不妊治療中でも加入出来るように配慮してほしい、という要望が寄せられていました

不妊治療の方からのコメントです。

これは本当に、こころの叫びだと思います。

『治療中であっても条件付で加入できるようにしてほしい』

『医師の診断後で治療を受けているいないを問わず誰でも入れる保険になる事を願う』

『治療中の人も当該保険の引受け対象になればすごくありがたい。検討をお願いしたい』

というコメントが寄せられていました。

残念ながら、金融庁の考え方としては『貴重なご意見として承ります』という回答でした。こちらも民間金融機関の個別具体的に考えられるべき事項、、、ということになっちゃうんですかね、、、。

悲しいことです。。。

前回の記事でも書いたのですが、

現在不妊治療をしている人は、『お金がかかってもいいから、わが子が欲しい』と先に治療に進んだ人なのに、その人たちにはあきらめろ、というのは、、、厳しいことだと思うんですよね。

もちろん、保険商品、という時点で利益を出さないといけない民間会社にすれば、仕方がないことだということはわかるのですが、、、。

でもだからこそ、少子化や一億総活躍社会のスローガンを掲げて進むのであれば、本当に子供が欲しいと願っている『不妊治療をしている人たち』に対して、もう少し光を当てて考えて頂きたいものだな、と思います。

出典:e-Gov > パブリックコメント
URL:http://www.e-gov.go.jp/

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