無精子症の症状と分類

伝えられたとき

「一匹もいないって」

これが、私が妻から初めて無精子症と伝えられた時の言葉です。

何と言って良いかわからないくらい衝撃でした。しかし、どこか冷静に納得している自分がいたことも否定しません。

なんせ、妻は先にレディースクリニックに通って検査をしてくれていましたし、病院で勧められたことや基礎体温を測ってタイミングを考えたりしていました。

しかしそうした努力も実らず、毎月残念な結果となっていたからです。

とはいえ、

『もしかしたら無精子症の男性不妊かもしれない』

と考えたことは無かったように思います。

面白いものですね。

『全然子供が出来ないなぁ』

『嫁ちゃんの検査は問題ないのになぁ』

『毎回のタイミングとか、試してるのにダメだなぁ』

『どうしてダメなんだろうなあ』

そんな事ばっかり考えるのに、自分が男性不妊だとは思いつかないんです。

自分のことだから言うわけではないですが、多分これは『もしかしたら…』『なんとなく嫌な予感がする』と無意識で思っていたとしても、頭の表面に現れない様に無意識にしてたんじゃないかと思います。

やっぱり自分でそうかも、と思ってしまうのは少し難しいのかも。

だから、やっぱり男性側にだって、きちんとした検査をしてもらうことが必要なんでしょうね。

201601-11

無精子症とは

精液検査で精液中に精子が一匹もいない場合、無精子症と診断されます。

ここでの注意は

『精巣(いわゆるキンタマ)で精子が造られていたとしても、精液中に精子が一匹もいなければ』

無精子症と診断されることです。

単純に

『無精子症=精子がいない(精子が無)』

ではありません。

逆に言えば、

『精液中に一匹も精子がいなくても、精巣内に精子がいる』

という状態であれば、無精子症でも妊娠に至る可能性はあるということです。

まずは、これを認識することが大事だと思います。

『あなたは無精子症です』

こういわれたら、しばらくは茫然となります。

とてつもなく分かります。

でも、それで直ぐに、完全に終わりではありません。

まだ可能性は残っているんです。

201601-04

2つの大区分

そして、無精子症は

(1) 閉塞性無精子症

(2)非閉塞性無精子症

の2つに大別されることになります。

同じ無精子症と付いていますし、名前だけを見るとほんの少しの違いと勘違いしそうになりますが、実際にこの2つの状況はかなり違い、そして治療法についてもかなり異なることになります。

ちなみに、私は(1)の閉塞性無精子症でした。

だから、TESEやMESA、私が受けたPESAといって精巣内から精子を回収する手術をすることによって体の外に精子を出し、その後の顕微授精につなげるということに望みが持てたという所もありました。

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2つの違い

それでは、この2つについて、もう少し細かく違いを見ていこうと思います。

(1) 閉塞性無精子症 (OA) 

精巣の中では精子が正常に造られているのに、精巣上体や精管など精子の通り道での異常で精子が精液に出てこない症状です。通り道が閉塞しているので”閉塞性”の無精子症となります。
他ではOAと呼ばれ、Obstructive(=閉塞性) Azoospermia(=無精子症)ということで、そのままの意味ですね。

(2) 非閉塞性無精子症(NOA) 

閉塞性無精子症とは異なり、精子の通り道に閉塞が無いのに、精子が精液中に見られない症状です。無精子症の80~85%と多くが非閉塞性無精子症であると言われています。閉塞性と対比して”非閉塞性”の無精子症となります。
他ではNOAと呼ばれ、Non-OAとなりますから、これもそのままですね。

201601-07

私が診断されたとき

私が妻から無精子症と言われたときその瞬間は衝撃だけでした。その後に少し冷静になり納得しました。そして、さらにその後には強烈な絶望感・失望感が襲いました

自分のせいで子供が出来ないのか、と。

「クリニックの先生のところに話を聞きに行こう」と妻は行ってくれて、すぐに私は同意しました。でも同時に頭の中では、精子が居ないならもう無理じゃないか。とも思っていました。

しかし、実際は『無精子症=精子がいない(精子が無)』ではありません

私と妻はすぐにクリニックに行き、主治医の先生の話を聞き、どうすればいいのか、何が出来るのかという説明を受けました。

その時が、私が男性不妊の治療を知った最初の時ですが、その最初の説明の時から非配偶者間人工授精(AID)を含めた説明を受けました

これは今でも感謝しています。

その病院は男性不妊を専門にしていなかったため他院に移りましたが、自分がテレビや本でしか触れたことのないAIDを考えなければならない状態だということをはっきりと認識しました。

201601-01

やれることはやろう

無精子症は原因不明が多いといわれますが、ポジティブに考えると、ちゃんと原因がわかる場合もあるということです。

もしかしたら自分が分かる人なのかもしれません。

ちゃんと男性不妊の検査を受診し、自分自身を知って納得いく方法を見つけて治療を進めていくことが近道だと思います。

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また、もし不妊治療を考えているのなら、不妊治療についての『やめどき』や不妊治療『体験談』について書いているエッセイ本や漫画があります。

下の記事は私の感想を書いていますので、合わせて読んで頂けたら嬉しいです。

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