特に男性不妊の治療には重要
Modest Life管理人のひなたです。
さて、少しブログの更新に間が空いてしまいました。
といっても、実はその間も
『あぁ、ブログの更新をしたいなぁ』
と思うこともしばしば。
ま、
『何故更新出なかったか』
と言われたら、
『仕事が忙しかったから』
というそれっぽい理由に落ち着くのですが、ここでふと頭をよぎりました。
『そういえば、自分が無精子症の手術をなぜか決断出来た時って、仕事が落ち着いて、いろいろと考えることが出来る心の余裕があったな』
って。
特に、
仕事をバリバリやっているような男性の方が、不妊治療を始めるためには精神的な余裕が必要なのかもしれないな。
そう思ったので、私が5年も逃げていたMESA手術を受ける決断をした時を思い返しながら、不妊治療を始めるきっかけについて併せて考えてみたいと思います。
何をするにも決断に必要な『考える時間』
と、当然のことながら
『精神的余裕』
は、別に不妊治療を始めるきっかけだけに必要な事ではありません。
例えば自動車の購入だったり、家の購入や住宅ローンも当然そうです。他にも保険の加入もそうだし、少し違う所だと、テレビやパソコンなどの家電の購入もそうでしょう。
コンビニでお菓子を買う、とか軽いものでは無く、少し考えて行動する必要がある時には、私たちはやっぱり心の余裕、つまり精神的余裕が必要だと思うんです。
まぁ、残念ながら
『心の余裕があるから、正しい決断が出来る』
というわけでは無くて。
『心の余裕があるから、決断が出来る』(正しいかどうかは分からない)
と言う方が合ってるのかな?と思っています。
でも、です。
『そもそも決断する』
ということが一番大変なんです。
『”0”から”1”へ動かす』
そうすることの難しさを、私は良く知っています。
だって、何もしなければ(”0”のままなら)、少なくとも今より悪くなることは無いはずで、もし動いたら、良ければ”1”になるかもしれないけど、もしかしたら反対に進んで”-1”になってしまうかもしれない。
だから、
『このまま現状維持の”0”の方が良いのかもしれない』
そう思うことは、正直特別に変な事では無いのではないかな、と思うんです。
~Modest Life~
私がMESA手術を受ける決断をした時
何度も何度もこのブログでは関連記事として書いて申し訳ないのですが、私は無精子症と診断されてから、約5年間TESE手術から逃げました。
関連記事 無精子症の治療を終えた私が一番伝えたい事
それは、言い訳も何もなく、
『手術が怖い』
それだけだったのですが、今考えると、『仕事的に』まったく手術の事について考える時間的にも、精神的にも余裕は無かったと思います。
いわゆる『若いうちに仕事を頑張る』というパターンでは有ったのですが、そう言っても一般的な企業と比較してもなお、忙しすぎる会社でありました。
なので『朝仕事に行って、帰るのは日が変わってから』という毎日で、それに加えて馬車馬のように働いたために、体力面でも余裕は無し。
うーん。
今考えると、というか、ほんの少し前の話のはずですけど、
『よくこれで生活してたな』
という会社生活でしたね。
それが変わったのは、部署が移動になってから。
まぁ変わった後の部署も忙しい時は忙しかったです。でも逆に言うと、忙しくない時は全く忙しくない。という今までにない生活スタイル。
なんといっても今までは24時間いつでも気を張ってるくらいでしたからww
劇的な変化に、本当に驚きました。
そして、そういう生活を続けると、色々と考えることが出来たんですよね。
『そもそも、今まであそこまで働いて何がしたかったんだ』
『35歳付近で、自分の人生はこれでいいのか』
『不妊治療からも、手術からも逃げて、何もしなくて後悔しないのか』
『自分にとって後悔しない人生とは何なのか』
上で書かないくだらないことから、人生とは何ぞや?的なことまで、色々なことを考えました。
そうすることでようやく、
ようやく、
『何もしなくてこのまま人生を過ごしたら、心から後悔するかもしれない。この気持ちの今を逃したら、もう二度と決断出来ないかもしれない』
と思い、手術を受ける決断が出来た気がします。
人生を前向きに進むために
上のように書いたものの、別に
『暇な時間を作って考えれば、不妊治療が始められる』
と言えるはずもありません。
ただ、
『自分自身を振り返り、自分自身を考える、自分の人生を考える』
なんてことをするためには、言葉は悪いかもですが、やっぱり
『暇な時間』
も必要じゃないかな。
と思います。
そういう意味で、たとえ考えた結論が
『不妊治療をしない』
という決断であったとしても、それはその個人の決断として尊重すべき事だと思います。
今まで私は
『不妊治療には夫婦2人で話し合い、納得して進めること』
と言ってきましたが、その前に、
『夫婦ではなく、1人1人の個人として自分がどういう人生を歩みたいのか、ということをきちんと理解することが必要』
と思いなおしてきました。
もちろん、不妊治療は夫婦で行うものです。
ただ、夫婦を離れると、人生は1人1人の個人です。
自分の人生として、後悔しない生き方。
今回少し仕事が忙しくなって余裕が無くなった時に、時間自体が有ってもブログを書く気分になりませんでした。
それと同じように、何かをするためには、きちんと考えるための時間を作って『精神的余裕』を持つことが必要なのではないでしょうか。
関連記事 夫婦で向き合って不妊治療をする必要性