ニッセイの不妊治療保険シュシュの特徴と保険料、保障内容への感想

特定不妊治療(採卵)もサポートする保険

Modest-Life管理人のひなたです。

とうとう不妊治療の保険商品が発表されました。

それは、日本生命が発表し平成28年10月2日に発売を予定している

『ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険“ChouChou”(シュシュ)』

です。

今年4月の不妊治療保険の解禁から何回か記事にしてきましたが、『不妊治療保険の解禁!!』という文言には喜びがあったものの、実際の保険商品設計の難しさから『もしかしたらこのまましばらく保険商品はできないのかもしれない』と思っていたところもあり、突然の発表に嬉しさと共に少しの驚きがありました。

さて、確かにこのシュシュという保険は体外受精や顕微授精の特定不妊治療の際の採卵をサポートする保険であって、日本で初めての不妊治療をカバーした保険になります。

とても気になるシュシュという保険について、中身や補償内容を含めて、もう少し細かく特徴を見ていきたいと思います。

201607-02

不妊治療中でも加入できる不妊不妊治療保険

さて、私の中でなによりも一番驚いたのは

『不妊治療中でも保険に加入できる』

という特徴を持っていたということ。

正直に言って、まさか治療中でも入れると思わず今まで『不妊治療中の人は保険に入れないだろうから、入れるような工夫をしてほしい』と何度か記事に書いたので、自分の推測が間違っていても悔しくない、嬉しい誤算でした。

。。。うーん。やられた。

と、私の嬉しい間違いはさておき、もう少し中身を見ていきます。

感想として、このシュシュという商品は

『3大疾病保障保険』

という名前の通り、そもそも一番の保険としての役割は『がん、急性心筋梗塞、脳卒中』の3大疾病を保障するもの、と考えた方が良いと思います。

それに、顕微授精などの特定不妊治療の保障や出産時の給付金が付いていたり、保険期間満了まで継続した時の満期一時金が付加的に付いている。

って感じ。

もう少し簡潔に言うと、

『不妊治療と出産のサポートも付いてる、貯蓄型の3大疾病保障保険』

でしょうか。

少し気を付けないといけないと思うのは、あくまで3大疾病保障保険が主である。ということを頭に入れて保険を冷静に見ないといけない、ということ。

『不妊治療保険だー』

と、『不妊治療保険』の言葉だけを信じて保険に加入してしまうと、結局不妊治療にかけた費用より、保険にかけた費用の方が高くなってしまうかもしれません。

そこでまず、この保険の特徴とも思える『不妊治療と出産に関連した部分』に特化して受け取れる支払額を見てみようと思います。

まずは『出産給付金』で、これは不担保期間が1年あり。

⇒1人目10万円、2人目30万円、3人目50万円、4人目70万、そして5人目以降は100万円という金額が支払われます。

そして次に

『特定不妊治療』は、不担保期間が2年あり最大12回。

⇒採卵または胚移植1回につき、1~6回目5万円、7~12回目10万円が支払われる。

ですね。

ちなみに、『不担保期間』というものは簡単に言うと『保障されない期間』ということです。なので、シュシュ保険に加入後1年以内に出産した場合は、保険金は支払われません。同じく、加入後2年以内の採卵(胚移植)も支払われない、ということですね。

その前提の上で、えーと、例えば、の話ですが。

初めての不妊治療を行ったご夫婦が、初めての顕微授精で妊娠し出産に至った場合ならば、出産給付金の10万円と、特定不妊治療給付金の5万円の計15万円が支払われると思います。

で、ご存知の方もいると思いますが、ちょうど今年は不妊治療に対する国の助成金の増額も開始されており、初回であれば体外受精又は顕微授精で30万円を受け取れます。(2回目からは15万円)

関連記事 不妊治療の助成金への初回増額(30万)と男性不妊新設が開始

まぁ、助成金は保険の加入に関わらず申請できますので、今回の保険を上手に活用できた場合は単純に15万円多く給付される。と考えてよいかな、と。

さて、ではもう一つ例を考えてみます。

今度は、残念ながら何度も顕微授精をしても妊娠まで至らない場合です。

この時は出産給付金はありません。そして上で書いた通り、6回目までは5万円(計30万)、12回目までは10万円(60万)を受け取れますので、保険による不妊治療へは計90万円の給付となる、ということですね。

ここで先ほどの国の助成金の話に戻ると、実は

『不妊治療の助成金は6回目までしか助成されない』

のです。

初回は30万円の助成を受けられますが、2回目~6回目までは15万円の給付となります。そして6回目以降の助成はなくなります。

(これも実は平成28年で変更となった部分で、変更前は年齢制限はありませんでした。。。)

おそらく、ニッセイはこれを加味し6回目以降は10万円にしたのではないかな、と考えてみますが実際のところはわかりません。orz

ただ、6回目以降の治療に対し少しでも負担を減らすことが出来るから、国の助成を補完することは確かではあると思います。

と、この他にも、保険支払と助成金や、不妊治療の状況のパターンなどもあるとは思いますが、それはまた違う記事にしようかなと。

(パターン分けの記事書いてよ、って方がいればコメント頂けると嬉しいです)

201607-05

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~Modest Life~

シュシュを保険料から考える

さて。

次は気になる保険料です。

と言っても、個人個人で保険料も満期一時金も変わってしまうので、固定はできません。これもあくまで例だと思って読んでください

さて、このシュシュという保険、ざっくり書くと保険料は毎月1万円です。

そして、先ほど書いたように、制限として

・出産給付金は、1年の不担保期間。

・特定不妊治療給付金は、2年の不担保期間。

です。

まぁ、出産給付金については理解ができますね。出産するのがわかっていながら加入されて、給付金だけ払わされてもニッセイとしても困りものですし。

もちろん気になるのは特定不妊治療給付金の方。

毎月1万円を支払いながら2年間の不担保期間がある、ということは、1万円×24か月=24万円を支払った状態になって、

『ようやくスタートラインに立つ』

ということですよね。

で、さっきの例で、一回目の顕微授精で妊娠出産に至った最短ケースを振り返ると、受け取れる給付金は

出産手当金:10万円

特定不妊治療給付金:5万円

この2つが支給されて15万円でしたよね。

24万円払ってようやくスタートラインになって、15万円の給付金を得る。

あれ、、、?

なにか間違っているのだろうか、、、。(ちょっと心配になってきた)

。。。もう少ししつこく考えてみると、例えば2年後に不妊治療をして、幸いなことに1回目で妊娠できたとしても、そこから出産までは10か月程度必要になるんですよね、これが。

しかも、別に『支払い自由を満たした』ら速攻で保険金が支払われるのか、というとたぶん数ヶ月はかかるでしょうから、上で書いたような『24万円』は実際はもっとかかりますよね。

・・・・うーん。

では逆に、顕微授精を7回行ったけれど妊娠・出産に至らなかった場合を考えてみます。

給付金は

出産手当金:なし

特定不妊治療給付金:30万(5万円×6回)+(10万円×1回)

となりますので、40万円の受け取り額になると思います。

ただ、不担保期間明けにすぐ不妊治療を開始したとしても、7回も顕微授精を行うことは身体的にも、そして精神的にもかなりの負担が大きいのは、誰しもが認めることだと思います。治療をする前は『一気にやってしまいたい』と思っても、治療中でしかもなかなか上手くいかないときは、そう簡単に進められることではありません。

、、、とはいえ、、、うーん、、、机上の空論かも知れませんが、多少強引に考えてみます。またもや上に書いた例で7回の顕微授精を行うとして、一回の治療間隔を3か月と仮定して考えると、その期間は21か月。

つまり、保険のスタートラインである24万円を払ってから、追加で21万円を支払っているので、計35万円を支払って40万円を受け取った。ということでしょうかね。

それにさっき書いたものと同じく、すぐに支払われるわけでもないでしょうから、35万以上支払って、というのが正しいでしょうね。

うーん。。。。。また、なかなか厳しい内容です。

201607-03

シュシュの満期一時金からの感想

では次に、満期一時金から見た感想を。

と言ってもこれも細かくは一人ひとり違いますので、参考で読んでください。

但し、ニッセイの方でも言い切っているのは

『満期一時金は、払い込み保険料の合計額を必ず下回る』

ということです。それは前提として頭に入れておいて下さい。

シュシュの満期一時金は、選択した保険期間により計算するとのこと。

で、その計算式は、

保険期間10年⇒100万円+5000円×給付金支払回数ー給付金支払合計額

保険期間15年⇒150万円+5000円×給付金支払回数ー給付金支払合計額

保険期間20年⇒200万円+5000円×給付金支払回数ー給付金支払合計額

です。

ま、これも見てもよくわからないので例で。

保険期間10年を選択した人が、1回目の顕微授精で妊娠出産し15万円を得た。2人目はいらないけどせっかく入った3大疾病保障保険だから10年間継続して満期一時金を受け取ろう、という場合は

一時金は85万5千円(=100万円+5000円×1回ー15万円)ですかね。

ちなみに支払った保険金は120万円(約1万円×120か月)です。

あ、ちょっと勘違いしてはいけないのは、一時金が少ないのは給付金で先にもらっているからで、どこかに消えて無くなった訳ではないので注意ですね。

とは言っても、120万円払って全体で約100万円を得たわけですね。

それでは次の例。

保険期間20年を選択した人が、7回目の顕微授精を行って40万円を得た。3大疾病保障保険は入っておきたかったから20年間継続して満期一時金を受け取る、という場合は

一時金は163万5千円(=200万円+5000円×7回ー40万円)ですかね。

ちなみに支払った保険金は240万円(約1万円×240か月)です。

これまた上と同じで、とても一時金が少ない気がしますが、先に40万円受け取っているから一時金が少なく見えているだけですね。

で、240万円払って全体で約203万円を得たって感じでしょうか。

ふーむ。

なるほど。これまた難しい。

201607-04

まだまだ詳細内容を知りたい保険

さて、いろいろと書いてきましたが約款を見れているわけではないので、やっぱりまだまだ中身はわからないところが多いということも感想のひとつ。

というのも、例えば、

・不担保期間の2年間はわかったが、その不担保期間中に自分で不妊治療を行っていても、加入2年後から支払事由にかかれば支払われるのか。

・採卵で複数の卵子または受精卵をを凍結できた場合、胚移植だけの場合でも支払事由になるのか

等について細かいところは、まだわからないんですよね。

たぶん、この保険の上手な入り方としては、

『3大疾病保障保険に入ろうとしたら、不妊治療保険や出産手当がついてきた』

くらいの気持ちの人が良いのではないかな?とは思うのですが、正直に言うと、やっぱり素人だと表面しかわからないんですよね、これが。

いくらネットに出ている内容をさらったところで、それがちゃんと保険として役に立つかどうかはまた、個人個人で違うところです。

なので、やっぱりお願いとしては

『ただ単純にネットの情報を鵜呑みにせず、自分でも保険を調べてみて』

ということ。

そのお勧めの方法は2つあって。

★1つは『自分で勉強する』こと。

通勤や家事の合間に簡単にやるならば、本を読むことです。ほんの少しでも知識が在ると無いでは雲泥の差。その中でも下の2つの本を組み合せて読んでみると、ある程度知識が深まるのではないかと思います。

下の2つの本はAmazonでもランキング上位だったので読んでみたのですが、結構良かったです。、、、というか、個人的にはどんな本でもいいから一度『保険』に関する本を読むことをおススメしたいですね。。。

知ってる人も多いでしょうが、保険って実は家に次いで高い商品。商品によってはクルマよりも高いです。だから、もし保険を検討するなら少しでも予備知識を増やして、きちんとした商品を選んで欲しいです。

 

本よりもう少し深い知識を考えるならば、Webで出来るネットスクールの講座で勉強するのも1つの手です。

おススメの講座は本より高く3000円ほどしますが、自分で主体的に進めることが出来ますし、自分のペースで勉強できるので真剣に家計の見直しや保険の加入を考えるなら先行投資だと思ってやってみるのも良いでしょう。

★いちばん得する保険の知識★

おススメの方法2つ目は、ご存知の通り

『無料の保険相談に行くこと』

です。

対面で人と会って保険や家計をあれこれ話すので、これこそ自分で勉強するより敷居がかなり高いのですが、逆に『今日は話を聞きに行くだけ!!』と心に決めて相談に行くだけなら、まぁ悪くないと思います。

いずれにしても不妊治療保険としては日本で初めてスタートをきったニッセイの出産サポート給付金付3大疾病保障保険“ChouChou”(シュシュ)。これからまた他の生命保険会社から、また違った不妊治療保険が出てくることを期待しつつ、久々で長くなったw記事でした。

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