原因が分かるから、対策ができる
Modest-Life管理人のひなたです。
ふと思いました。
『自分に精子が有ったなら、どう不妊治療をしただろう』
って。
というのも、私は妻に連れられて病院に行き、実際に診断されるまでは自分が無精子症であることなんて少しも疑った頃はありませんでした。
。。。いや、それは嘘か。。。
正確には『妻が不妊治療の検査を受け続けてくれる前まで、、、』かな。
結構前に書いた関連記事で書いたように、妻が不妊治療の検査を半年~1年ほど受け続けていて異常がなかったにもかかわらず結婚生活の5年の間は色々と今でいう妊活をしても出来なかったわけで、この時にほんの少しだけ『自分に何か原因があるのかも、、、』とどこか頭にかすめていたかもしれません。
関連記事 無精子症と診断された時の気持ち
それでもやっぱり、自分がそうであると確信はしていなかったのは事実です。そして、本当に変なことを言うかもしれませんが、
『あなたは無精子症だから、子供が欲しいのなら手術をして精子の有無を確認するか、ドナーでの妊娠を望むかを考えるしかありません』
診断されたと同時にすぐにこういう内容を伝えられたことは、自分が今後どうすれば良いのかを悩むことすらさせてもらえないと同時に、逆に選択肢がこれしかないとうことがもしかしたら『不妊治療を考える苦しみ』を少しだけ和らげてくれたのかもしれない。
今ではほんの少しだけ、そう思います。
選択肢はたくさんある。諦めることも選択肢。そしてもちろん、諦めないことも選択肢。
『精子の有無を確認しなければ、子供を授かることは出来ません』
『ドナーの精子を提供してもらうという選択肢もあります』
・・今考えると私が最初に診断をされた先生は結構ハッキリ物事をいう先生だったように思います。もしかしたら相手を見て言い方を変えているのかもしれませんが、少なくとも私にとってはこの結果の伝え方は有難いと思えるものでした。
いくらジタバタしても事実は変わらない。
これからどうしていくか考えましょう。
直接このままの言葉で言われたわけではありませんが、このようなニュアンスで伝えられたことで
『ああ、自分は手術が必要な状態なんだ』
と捉えられることが出来ましたし、そして気持ちが落ち着いた後は、あくまで前向きに『すでに終わったことでは無い』と、いろいろと調べてどうすべきか、何が出来るのかを考えることが出来ましたから。
・・・調べ過ぎてTESEやMESA自体が怖くなって、診断から5年も無駄にしてしまったことは多少なりとも後悔していますが、何をしなければならないということの判断が出来たこと自体は良かったと思っています。
~Modest Life~
というのも、やはり不妊治療で
・どこまでやるか
・いつまで、何歳までやるか
・いくらまで費用をかけるか
、、、などなど、実際に治療を受ける側の私達には色々な選択肢が広がります。そして、それを選び、自分が後悔しないように夫婦としてお互いの人生を前に進めるために何回も決断をしなければならない私達自身は、どんなに勉強したところでやっぱり素人であることに変わりはありません。
最近、ニュースの記事などでも見かける『妊活』の文字。実際に妊活をしてすぐに、、、もしくは何かしらの努力や頑張りがあってめでたく妊娠に至った場合は喜ばしいことだと思います。でも
『不妊治療の検査をしたけど、原因が不明だった』
こうなった時の、考えること、選ぶこと、決めること、それぞれの難しさがどれほどの大変さなのか、想像しかできませんが十分にわかります。
良く言われるように不妊治療は
・身体的に
・精神的に
・金銭的に
大きな負担がのしかかることは本当にその通りだと思います。でも、少なくとももし無精子症であった私の手術の結果が精子が無かったならば、もうそこで少なくとも『自分自身の不妊治療』は否応なく終わらざるを得なかったわけで。
でも逆に原因が不明であった場合は、例え自分で決めた『あきらめ時』が来たとしても、本当にそこで諦められるかどうか。。。
もう一度、
次こそは、
諦められない、、、
もし自分がそうだったら諦めがつけられたかどうか、正直自信がありません。
そしてここで私が軽々しく
『こうした方が良い』
なんていうアドバイスなんて出来ません。
不妊治療を行っている人は『不妊治療をしている人々』というひとくくりではなく、それぞれの家庭、それぞれの夫婦、それぞれの個人、、、それぞれの人の考えがあるからです。
でも、だからこそ言いたいこと。
それは、
『間違っていない』
ということです。
どこにも正解なんてない、逆に、どれが間違っているなんてことも無い。一度決めたことをやっぱり止めたとするのも間違っていないし、ずっと突き進むことも間違ってない。
自分自身くらいは自分自身を信じて。
それではダメでしょうか。